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本日も場末の文筆にお付き合いくださり
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長い人生のうちの僅か3クリックのお時間を
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「ID: okazakitchen」
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こんにちは、ピエール岡崎です。
電気グルーヴは悲しいですね。
いろんな作品も回収されてしまっているので、大変残念の極みです。
報道が、「俳優のピエール瀧さんが……」というところに物凄い違和感あるのは僕だけではないでしょうが、世間的にはそっちの方が強いんでしょうかね。
話全然変わりまして、先日読んでた小説が結構思いのほか良かったので。
64じゃないよ、七四だよ。
自衛隊内の犯罪や事件を内部調査する中央警務隊所属の女性自衛官が主人公。富士駐屯所で、七四式戦車内での変死事件が発生。状況から密室での自殺と認定されつつある中、殺人事件である内部告発が入り調査に乗り出しますが、徐々に事件の裏にある様々な事実が浮き彫りになってきて… という話です。
ご自身が自衛隊出身者ということで、かなり濃密な自衛隊小説を書かれる方です。
前作、デビュー作になる「深山の桜」が結構良かったのですが、割とドンパチ犠牲者が出ていくハードボイルドなアーミーエンタテイメント好きとしては、「南スーダンでの自衛隊活動」、というワクテカな舞台設定の割にはそこまで大きな話ではなかったところがちょっと肩透かしでもありました。
ですけど、自身が実際の自衛隊出身者ということもあって、どこまでも突き抜けるエンターテイメントフィクションの部分と、現実的に起こりうる自衛隊の活動範囲のリアリティの部分で、うまいことバランスを取りながら小説を書いているのだと思います。そこのジレンマのようなものが「深山の桜」では少し見えていた気がするんですよね。
一方でこの「七四」は、舞台設定こそ自衛隊なのですが、主人公を女性自衛官に置き、内実はスピード感あるミステリーであり、青春小説でもありますので、「自衛隊」という設定以外の技を使ってうまいことエンターテイメントに落とし込んできたなという印象があります。凄く良かったです。
今月発売の最新作も、同じく自衛隊小説にて、過去2作にも出ていたキャラクターが主人公であるため、とても楽しみです。こういう、その作品だけでも勿論読めるけど実は時系列が繋がっている作品群、というのは凄く好きです。
あとこの方、自衛隊というテーマ選びもそうですし、「桜」や「富士」といった日本人の誇りを文章や物語のキメどころで使ってくるので結構日本人としてのアイデンティティが刺激されてそこもまた良いです。別に右発言するつもりはないですが。
というわけで本日は本紹介でした。
めっちゃ真面目!
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普段とは違う僕が見れるかもしれません笑。
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