東京オカザキッチン

そんなオカザキッチン的2017年映画ランキングをやりたいと思います。

こんなランキングやってる料理ブログはここだけです。





ではどうぞ！！





１．夜明け告げるルーのうた



ファンタスティックにサイケデリックに動き回る作画と、斉藤和義「うたうたいのバラッド」を全面フィーチャーした演出、王道の田舎ファンタジーの泣きあり笑いありのエンターテイメントアニメがここに詰まっています。フランスのアヌシー映画祭で日本映画22年ぶりグランプリも納得の傑作です。






２．マンチェスターバイザシー



正直、非常に地味で重い映画なのですが、見終わった後の余韻が凄い。絶望の中にあるわずかな希望を丁寧に描いた名作ヒューマンドラマかなと思います。これまで名脇役として数々の映画を支えてきたケイシー・アフレックが主演、渾身の演技で見る者を惹きつけます。





３．ダンケルク



ストーリーや描写に重きを全く置かず、ただ戦争に放り込まれて敗走に敗走を重ねる兵士たちのリアルを描き、淡々とねちっこくひたすらに追い詰めていくまさに「戦争群像劇」ともいうべき作品。戦争映画の新しい可能性を提示した傑作です。クリストファー・ノーラン監督は天才ですね。






４．22年目の告白



韓国の傑作サスペンスをもとに、完全に現代日本の文化や法律をベースにリメイクした大作。後半ラストは展開の読める火サス風になってきますが、前半導入部から中盤までの演出や緊迫感は白眉の出来。興行的にも大成功し、入江悠監督のメジャー出世作になったと思います。





５．きっと、いい日が待っている



デンマークの映画賞を総なめした、60年代の養護施設で起きる虐待を描いた話。非常に暗い話ですが、子供たちの持てる希望が小さな光からやがて大きくなっていく様を描いた丁寧な秀作。主役脇役含めて技巧派俳優たちの仕事が光まくっている作品です。





６．14の夜



地方の片田舎を生きる思春期真っ只中の中学生のたった一夜を描いた青春映画。ドラスティックではないが、のちのち笑い話になりそうな絶妙な感じの事件をいくつか織り交ぜて大変濃い一夜に仕立て上げた脚本の妙が光ります。主役の朴訥とした感じの男の子が非常に光る演技をしています。






７．メッセージ



数々のＳＦ賞を受賞、ノミネートされた名作を原作としたＳＦ映画。宇宙戦争のようなド派手な演出は一切なく、緊張感を以ったまま物語りが進行していく、非常に思慮深くて静謐なＳＦ映画です。ラストの閉じ方も非常にビターで切なく、まさに大人のＳＦ映画でした。






８．世界でいちばん美しい村



ネパール大地震で壊滅的打撃を受けた山奥の村の人々に焦点を当てたドキュメンタリー映画。山奥すぎて文明がなかなか入りきっていかない僻地の中で見えてくる人々の本当の幸せ、生活とは何なのか、作り物では決してあぶり出せないリアルさがあります。






９．しゃぼん玉



犯罪の逃亡の成れの果てに辿り着いた宮崎の山村で人々の優しさや大自然に触れ、自身が変わっていくという泣きのストーリー、美しい宮崎の山風景が大変美しい。想像通りの展開をみせるラストシーンですが、それでも涙ナシには見れません。






１０．はじまりへの旅



山で独自教育を施しサバイバル生活を送る天才家族が、母の死をきっかけに街に出て行くというロードムービー。コメディ要素はそんなに強くはないですが、アメリカインディー映画でよくあるような、一家の珍道中ロードムービーものが好きな方は是非！





次点．おじいちゃん、死んじゃったって



祖父の死をきっかけに集まる２家族のドタバタヒューマンドラマ。光石研、岩松了、水野美紀を筆頭にしたベテラン俳優と若手俳優の関係構図もとても良い塩梅です。特に主演の岸井ゆきのさんが光っています。田舎を舞台にした笑ってホロリとできるドラマ、皆さん好きですよね。





以上になります。他にも色々と見た年でしたが、こうして見ると割と良作揃いですね。気になる作品がありましたら、多分もう大体DVD貸し出しとか始まってるんじゃないかと思いますので是非手に取ってみていただければと思います。

最後に付け加えておきますが、ここは料理ブログです。




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