東京オカザキッチン

大都会東京の片隅でフライパンを振るう40歳独身男子です。

2017年05月

ブータン行きたい/【recipe】エマダツィ

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さて、先日チベットに行ってきた私東京オカザキッチンですが、あっちゃこっちゃ行く僕には珍しく、チベット圏に関しては結構集中的にいろんなところに行っているのです。

ネパールのチベタン居住区に始まり、インドのラダックにも行きましたし、今回は本家の中国チベットに行きました。もちろんダライラマ14世のツイッターのフォローもしています。それはどうでもいいか。


そして、僕の中で残されたチベットの秘境、それは「ブータン」に他なりません。

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5年程前にワンチュク国王が美人王妃と来日し、震災直後の僕たちの心が熱くなるような歴史的な名スピーチを行ったことでちょいとばかしこれまでよりも有名になったブータンですが、「世界で一番幸福な国」などと言われています。


僕は思います。
ほんまかいなと。


幸福って何?


ブータンのような過酷で発展性の低い自然国を指し、何をもってして「世界で一番幸福な国」と言い、世界の人々はその呼称とまだ見ぬ風景に焦がれるのでしょうか。

ブータンの首都ティンプーには、伊勢丹やスタバやマクドナルドやZARAやユニクロやAppleStoreや成城石井やドンキホーテやまんだらけなんかはありません。

そういったものから脱却していきたいの?みんな。
それはそれ、って感じなんじゃないの?

それは結局文明国からする無い物ねだりなのではないでしょうか。恐らくブータンの若者は、ブランドものの服やアクセで身を固めたいし、毎週欠かさず届けられる週刊漫画読みたいし、グルメなお店でお姉ちゃんとデートもしたいし、スマホでアダルトビデオ見たいと思ってますよ。それは僕のことか。

それはそれで失いたくない。でも、自然に身を委ねてストレスフリーに生活もしたい。そういうことですよね。人間って業の深い生き物だよね。


行ってみたいな~、ブータン。

でもですね、中国チベットも現在そうなのですが、ブータン旅行をするに際しては、旅程の提示と現地ガイドとドライバーの調達をしなければならず、つまるところ個人でツアー手配しているようなもので、制約大きく自由がなく且つ値も張るという、それはそれは個人旅行好きには微妙な状況なのです。

でも行ってみたいな~、ブータン。




さて、ここは料理ブログなので、お料理のお話もしておきましょう。

ブータンは、国土の半分以上が高地であるために作物環境が厳しく、ゆえに食べられるものが限られる。そんな中で彼らのメイン食材になっているのが「唐辛子」なんだそうです。


何故唐辛子をチョイスしてしまったのか。冬の厳しい気候の中、食すことでみなぎる熱にやみつきになってしまったのか、単純に味覚障害の気があったのか、わかりませんがとにかく彼らの中には「唐辛子が主食」という文化が生まれてしまいました。


そして僕がブータン旅行をヒヨっている最大の理由は、旅行スタイル云々よりもむしろこれです。
僕は、辛いのがとても苦手 なのです。


辛いの押しのメニューなんて絶対手を出さないですし、蒙古タンメン中本の普通のタンメンが僕は食えませんからね。わかりにくいですかね。ものまね王座決定戦の清水アキラに対する淡谷のり子先生くらい辛口なんですよ。もっとわかりにくくなっちゃいましたかね。

刺激が強すぎるのがダメってことなのでしょうか。そりゃ、ハードSMよりはソフトな方がやっぱりいいですし、あ、そういうことではないですか。すみません。


腹壊しながら旅行したくないんですよね。
でも郷に入っては郷に従え、唐辛子を避けながらブータン旅行するなんて、こんなつまらないことはありませんから。


自分料理で辛いのに慣れてからブータン行きたいと思います!

■  ■ ■ ★ ■ ■ ■  
【今日のレシピ】
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【エマダツィ】 2人分

チーズ 50g
水 100cc
ピーマン 6個
青唐辛子 5本
鷹の爪 2本
たまねぎ 1/2個
塩 小さじ1/4
バター 10g

1.ピーマンの種を抜いて細切りにする。青唐辛子は縦半分、鷹の爪は種を抜いて輪切りにする。たまねぎは0.5mm幅程度に切る。
2.小鍋にバターを熱し、(1)をさっと炒めたら水、チーズを入れじっくり溶けるまで煮る。
3.塩で調えて完成。

「エマ」は唐辛子、「ダツィ」はブータンのチーズのような乳製品を指します。
代々木のブータン料理屋で食べてから作ったので大きく違ってはないと思いましたが、どうでしょうかね。まぁこういう料理ってこってす。

【今日のお買物】




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映画「追憶」を見てきた/【recipe】ラムのもやし炒め

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未知との遭遇、東京オカザキッチンです。
日々レシピや音楽の紹介をし続けはや4年。こんな人物は未知極まりない。

そんなオカザキッチンは、先日「追憶」見てきました。
「鉄道屋」「単騎、千里を走る」の降旗康男監督ということで、結構期待して見に行きました。

キャストも、僕の未来の奥さんになる長澤まさみと、僕の未来の奥さんになる木村文乃が出ているということで、あれ?おかしいな。出ているということで、喜び勇んで見に行きました。

あと、俳優として個人的に大好きな、安藤サクラ柄本佑が出ているということで、これまた俺得でした。しかもこの2人夫婦ですからね。名バイプレイヤー夫婦です。

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【追憶】 2017 日本

能登の漁村でかつて身を寄せ合って暮らしていた3人の少年が、ある事件をきっかけに離散し、25年後に別の事件をきっかけに再会。現在は各々の生活がある中、各人の目的や過去の事実が交錯し、ラストシーンで各々が守ろうとしているものが浮き彫りになる展開は染み入るものがあります。

幼馴染3人が、刑事、被害者、容疑者として再会するという構図がなんといっても素晴らしいですね。日本の古き良きサスペンスミステリードラマを見た感じです。悪く言うと「よく作りこまれた火曜サスペンス」って感じですか。いや、良かったんですよ。


しかしこの豪華俳優陣の中にあって、岡田君はすっかり存在感を持つ名優としての位置を築いているな~と思います。V6で彼とイノッチが最も国民的存在になろうとは、「学校へ行こう」当時誰が思っていたでしょうか。

岡田君は、「天才たけしの元気がでるTV」の「ジャニーズ予備校」という素人オーディション企画で出てきたんですよね。素晴らしい発掘と言わざるを得ません。

惜しむらくは小栗旬や柄本佑がデカいため、彼の背の小ささが誤魔化し切れていないという点が見ててつらかったですかね。奥さん役の長澤まさみも背高いし。そんなこと書くとジャニファンに刺されそうですけど。




■  ■ ■ ★ ■ ■ ■  
【今日のレシピ】
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【ラムのもやし炒め】 1~2人分
ラム肉 100g
もやし 1/2袋
*酒 大さじ1
*レモン汁 大さじ1/2
*塩 小さじ1/4
*にんにく 1片 すりおろし
*黒こしょう 適量
*ごま油 小さじ1

1.ラム肉を一口大に切り、塩・こしょうをする。
2.フライパンに油少量を熱し、(1)を炒める。
3.強火に上げ、もやしを入れ、ざっと油が回ったら、(*)を入れあおって完成。

もやしは炒めすぎないようにですね。
余熱でちゃんと熱が入るのでじっくり炒めなくて大丈夫です!

【今日のお買物】



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サイタマノラッパーが面白すぎる/【recipe】きゅうり塩昆布和え

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今やっている深夜ドラマで、「サイタマノラッパー」というドラマがあるんですね。

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これ、もともとは映画なんですね。

埼玉の深谷に住む、うだつのあがらない若者がラップで成功することを夢見る、その地方田舎と彼らのイキり具合のギャップに笑い、一抹の悲しさを覚える設定とストーリー。絶妙な間と息苦しさをワンカット長回しを多用しながら魅せる演出を盛り込む入江悠監督の超名作で、冗談抜きで僕は邦画界の歴史に残る作品だと思っています。

んで、今回このドラマ、映画版サイタマノラッパーから7年後という設定そのまんま引き継いでいまして、当時20代中盤でそろそろヤバイかな……という状態だった彼らが、余裕の30代になっていながらも、大舞台のライブ目指す珍道中という、より哀愁を感じる設定になっているんですね。

主人公のIKKUが相変わらず空気読めないまま仲間たちを誘いなおすところから第一話はスタートするんですが、かつてのラッパー仲間たちは、「もうそんなラップとかやめてくれよ、恥ずかしい!」的な状態になっているわけですね。

話はかつてのメンバーを探しに東北からスタートし、川崎のクラブチッタを目指して徐々に上京、立ち寄る街でのドラマは上等、泣けるドラマもあるんだ少々、すいませんいつのまにか韻を踏もうとしてました早々。

まぁそんなロードムービーの作りにもなっており、映画で好きなジャンルがロードムービーの僕としては嬉しい作りです。

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で、何が熱いって、その三十路になった彼らが、かつての夢や誇りを追いかける、それは本当はダサいとわかっていながらもそれを許容して最後のケジメと称してラップに没頭していく、そのビターなところがマジで同世代の僕にはどうしようもなく熱いんですね。

そしてヒップホップ苦手な人でも、きっとこのドラマは見れると思います。

抜けてばっかりの彼らが韻を踏み踏みカッコつけてラップをする様は、なんといいますかね、カッコ悪いんですよ。そういう悲哀を感じる風に描かれている。なので寒くなることなく、笑いながら安心して見ることができるところが肝です(そしてラップ自体は意外と上手いのも肝です)。


僕、十数年ぶりにドラマを見てますけど、毎週毎週熱くなってます。
ラップでもやるかな。Yo!Yo!

■  ■ ■ ★ ■ ■ ■   
【今日の音楽】

ぼくのりりっくのぼうよみ - Newspeak

そしてそんな今日の音楽は、今若者の間の新世代ラッパーとして人気を高めている「ぼくのりりっくのぼうよみ」。10代なんですよね、まだ。サイタマノラッパーのエンディングテーマをドラマのための書き下ろしで提供してます。本当はその曲貼り付けたかったんですけど、どこにも出ていなかったので、別の曲をば。

技術がどうってことじゃなく、世界観が今っぽいんですよね。トラックのニクいところをついてくるコード進行、それから何よりも自分を見つめるような歌詞が本当に今っぽい。若い子らに人気が出るのもわかります。

はじめて聞いた時、ラッドウィンプスをヒップホップにしたみたいな感じだなと思ったもんです。そんなこといったら両方のファンから怒られそうですが。

■  ■ ■ ★ ■ ■ ■  
【今日のレシピ】
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【きゅうり塩昆布和え】 2人分
きゅうり 1本
塩昆布 ひとつまみ
ごま油 小さじ2

1.きゅうりを乱切りにする。
2.ビニル袋にすべて材料を和えて、冷蔵庫で2~30分ほど寝かせる。


こういうの一品あるといいのよね~。

【今日のお買物】



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映画「はじまりへの旅」/【recipe】たたき長芋のしょうゆ和え

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夏好きにとってこの異常気象は少し嬉しい、東京オカザキッチンです。

この週末は、「マンチェスター・バイ・ザ・シー」と「追憶」を見たのですが、少し前に「はじまりへの旅」を見ました。

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【はじまりへの旅】 2016 アメリカ 

森で暮らす一家が、母親の死をきっかけに街へと旅に出る過程と、その結果起こる彼らの今後を描くロードムービーです。

「普通」であることとは一体何なのか。子供たちも旅の過程でそれを反芻しますし、頑なに自身の手法を貫いていた父親も物語が終盤に差し掛かるにつれて、その問題に向き合っていきます。

森での生活であらゆる誘惑を断ち、父親の独自の教育メソッドや身体トレーニングに疑問なく没頭させることに成功しているため、子供たちは古今東西あらゆる知識やサバイバル術を吸収し切っており、世間的には「天才」と呼ばれるような子供に成長しています。

一方で、世俗を断ち続けてきたことによる一般常識の著しい欠如とのギャップをいかに描いて場面を繋いでいくかというのは、この映画でもっとも気を使われている事象です。登場人物たちも観客も考えさせられるとともに、コメディタッチで描かれるため、笑える場面でもあり、悲しくなる場面でもありますね。


僕が愛してやまない「リトルミスサンシャイン」のような、一家の珍道中ロードムービーのようなものが好きな人であればハマると思います。

とても気持ちの良い映画でした!



■  ■ ■ ★ ■ ■ ■  
【今日のレシピ】
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【たたき長芋のしょうゆ和え】 2人分
長芋 150g
しょうゆ 小さじ2
黒こしょう 適量

1.長芋は皮をむいて大きめに切り、ビニル袋に入れて棒などでたたく。
2.しょうゆと多めの黒こしょうをふってよくもみこむ。
3.30分ほど放置していただく。


身は大きめに残っているように、そんな激しく叩かなくても大丈夫です。
やりすぎるとただのとろろになってしまいますので。

僕も映画の一家のように、山に生えている長芋とかで自給自足生活でもしようかと思いました。

【今日のお買物】



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甥が産まれました/【recipe】ブリとわさび菜の胡麻和え

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この土日は夏のような気候で大変気持ちの良い休日だったと思います。

そして、不肖わたくし東京オカザキッチン、プロの独身を34年間やらせていただいていますが、この度なんと、


おじさん


になってしまいました。




……。


(え? もうオジサンだって?)



あ、少し語弊がありました。


叔父さん


になってしまいました。


そう、妹に子供が産まれたので、甥に会うために遠路はるばる1時間、地元に帰っていたわけです。

前々から聞いてはいました。
身内の子供はレベルが違う、と。

僕だって子供嫌いなんてことはないですし、普通に子供は好きです。ですが、東京の空のようにくすんだ生活をしていると子供たちの無垢な視線がつらいのもまた確か。そして、友人たちが自身の子供を溺愛する姿の豹変ぶりには俄かには信じがたいものがありましたし、まぁいずれ僕が親になればわかることだろうくらいに考えていました。


しかしまぁ可愛いですね!
正直、可愛いですね!!


まだ生後10日くらいなんですけど、叔父と甥の杯のキスを交わしておきました。

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俺のようになるなよ。

■  ■ ■ ★ ■ ■ ■  
【今日の音楽】 

Afterlife - Espalmador

イビサの名店Cafe der marのコンピにも入っているチルアウトの名曲です。
パーカッションの心地いいトライブ感とリフレインするメロディが高ぶる気持ちをもたらせてくれます。

Cafe der marは、海に面したカフェバーですが、まさに海のサンセットやセンライズの時間帯によく合う音楽だと思います。もちろん酒飲みながらね。

昨日おとといと天気が完全に夏だったもので、こういう音楽を聴きたくなりますね。

■  ■ ■ ★ ■ ■ ■  
【今日のレシピ】
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【ブリとわさび菜の胡麻和え】 2人分
ブリ刺身 50g
わさび菜 1枚
*ねりごま 小さじ2
*しょうゆ 小さじ1
*みりん 小さじ1
*ごま油 小さじ1/2
*すりごま 適量

1.ブリを小さめに切る。
2.わさび菜をブリと同程度に刻む。
3.(1)、(2)、(*)を和えて少しなじませて完成。


日本酒などとどうでしょうか。

【今日のお買物】

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